伊東温泉観光・文化施設 東海館
東海館は昭和3年(1928)稲葉安太郎氏によって創業された温泉旅館でしたが、平成9年(1997)約70年続いた歴史に幕を下ろし平成13年(2001)に観光・文化施設として新たに生まれ変わった建物です。
唐破風の玄関、表面には「鶴と旭日」、裏面には「亀」が刻まれています。
今日は、月に一度の「東海館みがき隊」の日。
朝10時に2階広間に集まって、3階から順に下の階へ掃除をしていきます。
福田隊長は、望楼の窓拭きですね。
みんなで手分けをして水拭き・乾拭きと、丁寧に磨きをかけていきます。
仲良く窓拭きをしている隊員。
窓の桟の汚れも見逃しません。
按針のポロシャツ、お似合いですね。
掃除機はないので、全て人力で磨いてます。
また館内にはエアコンがないので、みんな汗だくだく。
バケツに汲んだ水が冷たくて気持ちいいので、何回も洗いに行っちゃいました。
そこで、伊東自然歴史案内人会の案内人さんがガイドをしているところを覗き見。
ご案内に関する詳細は、下記にてご確認ください。
http://ito-guide.on.arena.ne.jp/kyoutuu/toukaikan/toukaikan-teirei.html
東海館では毎月第一月曜・10:00~12:00、館内のお掃除ボランティアを募集中。
掃除道具は揃っているので、手ぶらで参加できます。
もちろん、入館料はかかりません。
お掃除が終わったあと、重岡先生の作品が展示されている2階のギャラリーを見学。
木彫りやブロンズ像、デッサン画など、約40点が展示されています。
会期は、2014年9月30日まで。
温かみのある木彫り像。重岡建治先生の世界へようこそ~!
こちらは、トロフィーなんですよ。
何時間いても、飽きない空間です。
おっ、大好きな作品を発見!
以前、重岡アトリエでも撮影させていただきました。
角度によって違う魅力があるので、虜になるんです。
ブロンズ像の質感も、たまりません。
写真では伝えきれない魅力がたくさんあります。是非現地でご覧ください。
※見学の際には、入館料がかかります。
8月7日15:00~16:30にはイベントも開催されますので、この機会をお見逃しなく。
せっかくなので、館内も一部ご紹介。
歴史ある建物ですので、そこここに段差があります。
見学の際には、足元に十分お気をつけください。
<1階>
正面玄関を入ると、左手が受付。右手にはお土産コーナーがあります。
そのまま右手に進むと、当時愛用されていた法被や書物などの展示コーナーです。
日帰り入浴は、土・日・祝日の営業となります。
■蔦の間
耐震補強などの改修工事の様子を見学できる部屋。
雰囲気のいい廊下。
■葵の間
入口上部に取り付けられた、透かしの入った擦りガラスの笠。
欄間には鳳凰の透かし彫りが施されています。
中庭の奥には喫茶室もあり、松川を眺めながらのんびりとした時間が過ごせます。
メニューも一部ご紹介。
<2階>
特別展示の「歴史の小部屋」が並びます。
旧館には、「どんどろ面・どんどろ人形」も展示されています。
<3階>
■孔雀の間
映画のワンシーンに出てきそう。
床柱に使われているのは、桜の皮付きの丸太。
縁側にあるこの板戸は、お隣の部屋と行き来ができるように取り付けられたものだそうです。
窓の細工もモダンですね。
■120畳敷きの大広間
舞台脇には、孔雀の彫刻。
舞台右手側の窓から眺めた街並み。
床柱と相手柱は、エンジュと黒檀。書院障子の組子細工。
中庭側の窓から眺める空。そして、ちょっと覗き込んだ風景。
最後は、昭和24年に建築された「望楼」。急な階段を上った先にあります。
当時は高い建物がなかったので、天城山が良く見えたと言われているそうです。
お客様がいらしたので、ちょこっとだけ案内しました。
床も天井の趣きがあります。
風が抜けて気分爽快!初島も、くっきり見渡せます。
市役所も一望できます。伊東に行くならハトヤ~♪は、山の方向です。
中庭を見下ろすが、あまり見えず・・・。
松川沿いから見える「東海館」の看板はここに設置されています。
館内は他にも見どころ満載ですので、是非お出かけください。
文化施設ですので、マナーを守って見学してくださいね。
■東海館(伊東観光協会・紹介ページ)
http://itospa.com/history_culture/tokaikan/