宇佐美中学1年生の総合学習
青いかば旅行社の長谷川さんにお声をかけていただき、宇佐美中1年1組の生徒さん達が名所・旧跡をガイドしながら巡る「車いすで街歩き体験」に見守り役として参加をさせていただきました。
まずは、スタート地点となる宇佐美小学校へ移動。
踏切の先にあるポールは歩行者の為にあるようですが、自転車とのすれ違いの際などはかえって邪魔になったりするとの声がありました。
ここの信号機。青の時間が短くて、歩行者は慌てて渡らなければなりません。
踏切が近いからかな~車優先なんですよね。
市街地にも同じような場所があったので、問い合わせをしたところ渋滞回避の為には仕方ないとの回答でした。
高齢者が多い町だからこそ、配慮が欲しいですよね。この場所も、問い合わせをしてみようと思います。
普段は何気なく歩いている歩道ですが、意外と傾斜や段差があるんです。
緑色の歩道は、通学路の目印でしょうか?
出発地点の宇佐美小学校に到着しました。
2台の車いすが体験用に準備されました。
青いかば旅行社の長谷川代表が到着。そこに駆け寄る生徒さん達。
声を掛け合い、気遣いもバッチリできていました。
さぁ、ツアースタートです。
まずは、校庭にある宇佐美江戸城石丁場遺跡を見学。
(校内なので、見学をする際は許可が必要になると思います。)
手作りの資料を使いながら、解説が始まりました。
質問にも、ちゃんと答えていましたよ。
車いすは、交替で体験をしていきます。
段差に注意をしながら、声を掛け合って歩いていました。
見守り役のIさんも、つかず離れずの距離で歩いています。
郷戸公園に到着。
刻印の解説をしてくれました。下調べも、バッチリですね。
介助をする人とメモを取る人、それぞれに分かれて問題箇所をチェックしています。
道幅が狭い場所は、脱輪しないよう注意をしながら歩いています。
段差があるたびに、悩みながら意見交換もしていました。
そして、今日一番の難関の急坂に到着です。この坂を登ると、比波預天神社があります。
注意点をしっかり聞いて、みんなでチャレンジします。
心配をよそに、全員で登りきることができました。
生徒さんが心配で付きっきりだったので写真はありませんが、励まし合いながら素晴らしいチームワークでしたよ。
ここでも、解説を聞きました。
ホルトの巨木は、まだまだ成長を続けているそうです。
見事な樹形です。
常緑樹ですが、紅葉している古い葉も見ることができます。
せっかくここまできたので、神社へお参りに・・・。このあと、積極的に砂利道体験もしていました。
境内には、道祖神も祀られています。
見学が終わったところで、急坂を下ります。
怖くない?大丈夫?と気遣いなから、またまたチームワークの良さを発揮。
みんなが必死に頑張っている姿に、目頭が熱くなりました。だって、こんなに急な傾斜なんですよ。
全員無事に坂道をクリア。
次なる目的地へと向かう途中、溝や段差の写真を撮っている生徒さんもいました。
歩道もボコボコだしグレーチングはあるしで、思ったようになかなか進めません。
こういう場所を気付けるようになったのは、凄いことだと思います。
坂道では安全面を考えて、方向転換をして進むこともできていますね。
この写真、みんな楽しそうです~笑顔は、想像してくださいね。
宇佐美城山に到着。ここでも解説が始まりました。
指差す左手、城山の裾には宇佐美一族のお墓があります。
手前:五輪塔・奥:宝篋印塔 三十数基ほど
城壁などは、残っていないようです。
この日の写真ではありませんが、車いすでは行けない場所なので補足。
長谷川代表の表情はちょっと硬いけど、生徒さん達はだいぶコツを掴んできた感じです。
行蓮寺に到着。
大正12年・関東大震災の時に津波が来たとされる地点には、このような石があります。
石段の上部ですので、住宅の1階部分は水没する高さです。
ここでも、資料を使いながらの解説が始まりました。
脇道から入るこの場所は、生徒さん達が教えてくれたんです。
ここを上がった先には元禄地震津波供養塔と大崎丸揚繰網戦災殉職者各精霊供養塔があるので、その場所まで移動します。
右:元禄地震津波供養塔
左:大崎丸揚繰網戦災殉職者各精霊供養塔
繊細かつ迫力のある彫刻も見応えがあります。
ここから海を望めます。
いよいよ最終目的地の留田港へ向かいます。
ここも歩道が狭くて段差が多いので、車いすは大変です。
東町のバス停横のスロープから海側へ降りて行くのですが、バス停の位置が悪く苦労をしていました。
実際に歩いてみないと気付かない場所ですね。
生徒さん達もメモをしていましたが、私からも役所に報告しようと思います。
「浜辺の清水」では、トイレの使い勝手を学びました。
入口の幅は十分か? 中の広さは? などなど
実際に車いすで、体験をしました。
手すりの場所や種類・出し入れの仕方、非常ボタンの位置が適切かなど、青かばっちさんからチェック項目を学んでいました。
洗面台の下にスペースがあると車いすでも使いやすいことも、実際に体験をして学んでいました。
女子トイレは、洋式・和式の両方があります。
生徒さん達が一生懸命に取り組む姿に、感動させられっぱなしの3時間でした。
お腹空いちゃったよねって聞くと「はい!」と素直に答えてくれたところが、中学生らしくて可愛かった。
宇佐美の新発見街歩きツアーは、学ぶことが多かった分だけいい体験ができて楽しかった~♪
今日の体験を活かして、今後も宇佐美の魅力を若い力でどんどん発信し続けてくださいね。
宇佐美地区は、街ぐるみで子どもたちを見守っていると話されていた先生のお言葉通りに、生徒さん達はとてもいい環境で伸び伸びと育っていることを感じました。
可愛い生徒さん達とふれあう貴重なチャンスに立ち会わせてくれた、青いかば旅行社の長谷川さん夫妻に感謝です。
そして学校関係者の皆さん、社協さんありがとうございました。
帰りがけに、私も車いす体験をさせてもらいました。
留田の海は、整備が行き届いていてとっても美しいところです。
少し足を延ばせば、宇佐美漁港もあります。
港が大きいので、漁船もたくさん見ることができます。
遠景に大室山が望める絶景の撮影スポット。
ジオラマ風設定で撮ると、かわいい写真も撮れます。
大好きな港です!
魅力が詰まった宇佐美へ、是非お越しください♪