災害遺構と防災・減災への取り組み
まちこん伊東が主催する、まちづくり講座「伊豆を学ぶ」。24年度最後の講座に参加しました。
大規模な地震は、いつどこで発生するかわからない。
東南海地震が発生した際、伊豆半島はどうなってしまうのか?
興味深い内容の講座でした。
狩野川放水路を車窓から見た後に向かったのは、沼津港の内港と外港を結ぶ航路から津波を防ぐため
そして地域の人々を守るために建設された沼津港大型展望水門、愛称「びゅうお」。
開館時間よりも早く到着したので、港で待機しながら津波について解説を聞きました。
津波が発生した際、どちらに避難しますか?
大きさや規模にもよりますが、左の建物です。
右の建物は津波をそのまま受けてしまうため、大津波発生時には建物ごと流される可能性が高いそうです。
一見頼りなさそうな駐車場は、各階の隙間から波を逃すことができて骨組みだけになっても
流される可能性が少ないそうです。だから、避難のマークが付いているんですね。
港に近い場所にいる場合は津波の到達時間が早いため、遠くに逃げようと思わず
より高い場所を探して避難することが大切だということを学びました。
開館時間になったので、びゅうおを見学します。
津波をシャットアウトする扉は、幅40m、高さ9.3m、重量406tと日本最大級です。
展望回廊は、一般公開されています。
入場料は、大人100円(高校生以上)・小人50円(小中学生)。
障害者手帳(コピー可)を提示した方は、無料です。
レンタル車椅子もあり、車椅子での見学も可能です。
エレベーターで、展望台へ向かいます。
愛鷹山・富士山・箱根連山・沼津アルプス・大瀬崎など、晴れていれば
このように、ぐるり360°の眺望を楽しむことができます。
今回のツアーは、鈴木先生が同行して解説をしてくださいましたが
ぬまづ観光ボランティアガイドさんが常駐しているので、無料でガイドをしていただけます。
ジャンパーとラベンダー色のハットが目印です。
水門は、このロープで開閉するんですね。まさに命綱!
展望回廊は、こんな感じです。
隣接している沼津魚市場 INO・「魚食館」。
1階が魚市場で、2階は展望デッキや飲食店があり、見学通路からはせりの様子が
見学できるそうです。今回は時間がなくて行けなかったのですが、魅力的な施設ですね。
施設内にはエレベーターもあり、車椅子用のトイレも完備されています。
お楽しみの昼食は、東名高速富士川SAで「富士山らーめん」をいただきました。
ここからの富士山の眺めは最高です!
覗き穴から、富士山を見ると・・・???
このように見えます。
鈴木先生と富士山。
午後から向かったのは、静岡県地震防災センター。
震度6の地震体験。
家具の固定がされていない部屋とされている部屋では、これだけの違いが出るそうです。
非常用持出し品の展示。
備蓄品の展示や固定金具の展示もありました。
テレビの固定金具は、早速取り付けなくちゃ・・・。
木質耐震シェルター。これに一番興味があります。
就寝時に命を守れるベッドガードや、地震に強い壁 耐震ボード。
木造住宅耐震補強モデルの展示もありました。
2階には防災用品展示コーナーがあったのですが、時間がなくて見ることができませんでした。
2階へは、エレベーターでも移動ができます。
施設内には、身障者用のトイレも完備されています。
TSUNAMIシアターでシミュレーション映像を見たり、解説を聞いたりしながら防災・減災について学びました。
津波の高さが確認できる垂れ幕やハザードマップ。伊東市街地は、被害大ですね。
帰りは、新東名高速の人気スポット「駿河湾沼津SA」から、伊豆半島の眺望とショッピングを楽しみました。
うわさ通り、ホテル並みにキレイなトイレ。車椅子用のトイレも、もちろんありました。
今回のツアーで学んだこと。地震と津波は連動する。
まずは、身の安全を確保。正しい情報も必要ですね。
命が助かりケガがなければ、次に必要になるのは非常食・備蓄品です。
いざという時に、慌てず冷静に行動できる自信は全くないけど、明日にでも来るかもしれない
大地震や津波に備えて、ガイドブックを参考にしながら準備をしたほうがいいですね。
私の住んでいる伊豆の東側は、東南海地震より神奈川県西部地震(関東大震災)のほうが
被害が大きく出ます。
過去2回の地震は、関東大震災 → 東海地震の順番で発生しています。
もしかしたら近い将来、またその順番で来るかもしれませんね。