天城山 皮子平をトレッキング!
深まりゆく秋。
今日は、小室山自治会の歩こう会に参加させていただきました。
ここから先は、許可がないと入山できない天城の秘境。
皮子平は、海抜1100m・約3200年前に噴火した火口跡です。
ここから、いよいよトレッキングがスタートです。
お声掛けしてくれたのは、ルーチェの小笠原さんです。
学生時代ワンダーフォーゲル部に所属していただけあって、この余裕!
おっと、いきなり真っ白な美しいキノコを発見! 黒曜石も見ることができます。
苔むす溶岩の森・・・10数年前はオシダの群生があって、もっと神秘的だったそうですが
今は残念ながら、シカの食害に遭い見ることができません。
紅葉真っ盛り!
ツルシキミ。綺麗なものには毒があるので要注意!
この辺りは、精英樹保護林です。スギ精英樹は、見応えありますね。
この木は、樹皮が剥がれてしまって木肌が丸見え。石を抱え込んで、成長している木もありました。
石を積み重ねて作られた炭窯跡は、今も点在したまま残っていました。
色鮮やかな紅葉は、まだまだ続きます。
苔と落ち葉のコントラストも、たまりませんね。
この湿った窪地は「ヌタ場」。シカやイノシシなどの野生動物たちが、体についた虫をはらったり
汚れを落とすために泥を浴びる場所です。野鳥たちの水飲み場でもあるのかな。
しばらく歩くと、大木の無惨な姿もありました。この辺りに集中しているので、台風や竜巻の影響でしょうか。
溶岩台地なので、根が土の表面に広がるだけで、地中に入り込めないんですね。
自然の脅威を、目の当たりにする場所でした。
これはキノコ? 苔むした溶岩は巨大なマリモのようでした。
天城には、カエデだけでも15種類位あるそうです。恐竜の足みたい。
これは、トリカブトです。
皆さんの写真があまりにも少なすぎ~!
ブナの大木(写真左)は、樹齢300年以上。約8tの貯水能力があるそうです。
ブナの枝葉は雨水を受ける形であり、幹を伝わって流れ落ちていきます。(樹幹流)
このような森林があるから、豊かな水源に恵まれているんですね。
ここでランチタイム。小室山自治会会長の山本さんから、コーヒーをいただきました。
温まる~山本さん、ごちそうさまでした。
皆さんからは、飴やチョコレートなどのお菓子もいっぱいいただき感謝です!
ランチタイムも終わり、そろそろ下山します。
ここは、ブナ・ヒメシャラ群落の自然林です。
ヒメシャラは小さいのですが数えきれないほどあり、一説によれば数千本と言われています。トトロの森みたい。
光が差し込むと、美しさが倍増です♪
シカの食害から保護するために設置された防護柵。 ピンクのリボンがマメザクラです。
今年5月には、中伊豆中学校1年生によりマメザクラの植樹も行われました。
防護柵によって、本来の植生が確認できるといいですね。
柵の外にあった痛々しいマメザクラ。シカが食用としない馬酔木が、群生していました。
ふわふわの苔を観察しながら歩きます。
東に比べて、西は窪地で湿地帯。
2~3年前までは暗かった場所も、間伐により日が差し込むようになりました。
こうして森が守られているんですね。
途中、シカの骨が転がっていました。
ゴールまで、あと少し。
無事に下山ができました。
さぁ駐車場まで、もうひと頑張り!
お天気にも恵まれて、皆さんと一緒に楽しい山歩きができました。
ありがとうございました。
新緑など、また違った季節にも訪れてみたい皮子平でした。